感謝の気持ちを表現する方法
2020/08/20

■意外と伝えるのが難しい感謝の気持ち
体や視覚に障がいがあると、日常生活の中で誰かの手を借りることが多くなります。
例えば、視覚に障がいがある人の場合、初めての場所では勝手がわからず、戸惑ってしまうことも多いでしょう。
そんなとき「なにかお困りですか?」と親切に声をかけてくれる人がいたら助かります。
このような場面に遭遇したら、誰でも相手の方にしっかりと感謝の気持ちを伝えたくなるものです。
しかし、相手が急いでいてちゃんとお礼を言えなかったり、言葉ではうまく伝えきれないと感じたりすることもあります。
■言葉以外で感謝の気持ちを伝える
言葉では伝えきれない感謝の気持ちを表現するために、親切にしてくれた相手にカードを渡すという方法があります。
このカードは、視覚障がい者を支援するNPO法人や社会福祉法人が作成しているもので、「手伝ってくれてありがとう」や「声をかけてくれてありがとう」などの感謝のメッセージが書かれています。
このカードを使えば、感謝の気持ちにひとつの形を与えることができるため、これを声をかけてくれた人にそっと手渡すことで、言葉だけでは表現しきれない想いを伝えられるでしょう。
■コミュニケーションが苦手な人にもカードが適している
ありがとうを伝えるためのカードは、視覚に障がいがある人を対象に作られているものです。
しかし、この取り組みは他のコミュニケーションに苦手意識を持つ障がい者の方にも応用できます。
特にありがとうを伝えるカードとの相性が良いのは、発達障がいのあるお子さんです。
発達障がいがある子供は、自分の感情を表現するのが苦手と言われています。
家庭や学校、デイサービスでカードを使い、ありがとうの気持ちを伝えることで渡された相手とのコミュニケーションが生まれ、結果的にお子さんを取り巻く人間関係が充実していきます。
ぜひお子さんと一緒にカードを自作して、ありがとうの気持ちを伝えるツールとして使ってみてください。
■ありがとうの気持ちは言葉以外でも伝えられる
見ず知らずの親切にしてくれた人に対して、とっさに感謝の気持ちを伝えることは案外難しいものです。
しかし、感謝の気持ちは言葉以外でも伝えることができます。専用のカードを使用するのはもちろんのこと、感謝の気持ちを込めたカードを自作するのも素敵です。
ありがとうの気持ちを伝えることは、自分にとっても相手にとってもプラスになる行為ですから、言葉やツールを使ってどんどん感謝の気持ちを表現していきましょう。
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