障がい者が職場に定着するために重要なポイント
2022/04/06
国の法律では、企業が障がい者を一定の割合で雇用する義務や、差別の禁止、合理的配慮をすることを定めており、こうした中で、様々な職場で障がい者の方が就労する機会が多くなってきています。しかし、実際に障がい者を採用したものの、早期に退職してしまうという例も多いようです。障がいのある方に、会社に長く定着してもらうには、どうしたらよいのでしょうか。
なぜ障がい者は仕事をやめてしまうのか
障がい者が早期に仕事をやめる理由は、人それぞれ違いますが、多くの場合、会社と障がい者との間に「こんなはずではなかった」というギャップが生じてしまうことが、一つの原因となっているようです。
企業側が障がい者の職場定着のためにできること
早期離職をどうすれば防ぐことにつながるかについては、会社側が、従業員の実態をよく理解することが大切です。障がいと言っても、千差万別です。身体的なものなのか、精神的なものなのか、何ができ何が苦手なのか。会社は、個々人の能力や個性、業務における適性を見極めて、最もパフォーマンスを発揮できる配置を考える必要があります。そのための丁寧な聴き取りが、障害のある方の職場定着につながるのです。
定着のために「ギャップ」を埋めるコミュニケーションを
会社にとっても、従業員にとっても、早期に職場を辞めてしまうことはよいことではありません。そうした事態を防ぐため、障害のある方を採用した場合は、その方の適性や能力の見極めを丁寧に行うことが重要です。そのために、一方的に「こういうことができそうだ」とか、「こういうことはきっと苦手だろう」と決めつけずに、本人の話をよく聞く姿勢が必要になります。
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