暮らしの中でどうしても横断歩道を渡らなければならない視覚障がい者が、安全に歩行するための取り組み
2021/10/07
視覚障がい者が歩行中に交通事故の被害に遭うケースは、年間に数十件も報告されています。しかも信号機のある横断歩道で交通事故に遭う事例が、後を絶たないのです。視覚障がい者はなぜ安全に横断歩道を渡ることができないのでしょうか。今回は視覚障がい者が横断歩道で事故に遭ってしまう理由と、事故を防ぐための警視庁の取り組みについて紹介します。
視覚障がい者の事故は信号機の音の鳴らない時間帯に起きやすい
歩行者用の信号機が青になると音で知らせてくれる信号機には「音響式信号機」という名称がついています。この音響式信号機の設置数は年々増加していますが、その一方で近隣住民に対する騒音問題も生じているのです。その対策としてほとんどの音響式信号機では夜間から早朝にかけて音が鳴らない設定になっているのですが、視覚障がい者の方も普段の暮らしの中で夜間や早朝に外出することはあります。そして視覚障がい者の交通事故の多くは、この音の鳴らない時間帯に起きているのです。
アプリで信号機の音声を鳴らすことができる
この対策として警視庁は無線通信機能のある信号機の設置を進めています。視覚障がい者がアプリをダウンロードすれば信号機の状態が音声で知らされるのです。
アプリには新機能が追加されている
今回紹介したスマホアプリはどんどん改善されていて、現在では横断歩道の信号機が青から赤に変わるタイミングも音声で知らされるようになっています。さらに短時間で渡りきれない障がい者のために、一部の信号機には青信号の時間を延長できる機能もついているのです。警視庁の人たちは「この無線通信機能を備えた信号機の開発をきっかけにして、視覚障がい者の暮らしの安全性を高めたい」と話しています。
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