フィクションを通して見る障がい者とは
テレビドラマや映画を通して、障がい者について取り上げることはとても大切なことだと思います。日常において、健常者が身近に障がい者本人や障がい者の親族や関係者と触れ合う機会を持つことは、やはり限られているからです。
社会において大半の健常者の人々は、障がい者やその周囲が日々どのようなことに悩み苦しんでいるのかということは、容易に想像出来ることではありません。テレビドラマや映画は、そういった障がい者の生活環境について健常者が興味を持つきっかけとなると思います。
しかし、同時にテレビドラマや映画において障がい者をテーマとした作品を世に出すことの影響については、そういった明るい面だけでなく、負の側面やその複雑性についても考えながら、テレビドラマや映画に触れることも必要です。
多くの場合、テレビドラマや映画は障がい者の障がいに負けずに懸命に生きていることの尊さを描写します。それによって、健常者と障がい者の両方に懸命に生きることの尊さを伝えられると信じているからです。
ですが、あまりにも障がいに負けずに頑張っていることばかりを取り上げると、一方では障がいによってくじけてしまう人や障がいに正面から向き合えない人の存在を置き去りにしてしまうことになりかねません。
テレビドラマや映画はどうしても、明るく前向きに日々を暮らす障がい者に焦点を当てることが多くなってしまいがちです。
テレビドラマや映画はあくまでフィクションであって、そのフィクションの中で描かれていることも大切ですが、そのフィクションのの中で描かれていないことを想像することもまた必要なことです。
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