大人の発達障害への誤解はまだまだ山積しています
2021/06/29

大人の発達障害という問題が、ようやく社会的に広く知られるようになりました。一昔前と比べて随分と理解と認知が進んできた問題ですが、まだまだ大人の発達障害への誤解は山積しています。発達障害の特性で悩むのではなく、周囲の人々の無理解で頭を抱える人々も少なからずいます。大人の発達障害の当事者は家庭や社会でハラスメントの標的にされやすく、二次的な被害が彼らを苦しめているのも実情です。
大人の発達障害を抱える方は精神的な不調になりやすい
大人の発達障害を抱える方々は幼い頃から両親や教師から、問題児だとレッテル貼りをされる傾向が多々あります。成長しても個性的なキャラクターが周囲から誤解されやすく、モラルハラスメントやパワーハラスメントの標的にされやすいのが実情です。親や同僚、教師などからのハラスメントや無責任な言動で、精神的な不調を抱えやすいのが大人の発達障害の当事者の実態となります。書籍に並ぶセルフケアの書籍は、いわゆる定型発達の学生や社会人向けの内容であり、発達障害を抱える方からすると参考になり難いのが実のところです。今でも大人の発達障害向けの書籍はリリースされていますが、まだまだバリエーションが少なく、充実が求められます。
大人の発達障害はまだ十分な理解と支援が進んでいないのが実情
大人の発達障害はまだまだ正しい理解が進んでおらず、当事者の方々は周囲から心無い言動や扱いを受けやすいです。過去のトラウマやハラスメントから来るストレスで心身を壊す、大人の発達障害の方々も少なくないようです。大人の発達障害に特化したメンタルケアのハウツー本やカジュアルに読める発達障害マニュアルが更に普及すれば、心身の健康を崩す当事者が減るのではないでしょうか。
ナレバリコミュニティ
有料バナー
関連記事
-
-
障害者が一つの職場で長く働くための心得について
仕事は日々の暮らしの糧を得る他、社会性を保つ意味もあります。障害者も例外ではなく …
-
-
車椅子生活で感じる日常の不便さ
■電車を利用する時の車椅子ならではの苦労 私は20代の時に交通事故で下半身が麻 …
-
-
うちの子もしかして場面緘黙症?家族がとりがちなNG行動
■子供が喋っている様子を他人に見せる 家では普通に話せているのに、家族以外の人 …
-
-
何十年ぶりに利用した電車で座席の確保に苦労した
私は、変形性股関節症により障害者手帳(2種4級)を取得しています。ふだんの移動は …
-
-
自立するためには支援を受ける事が大切
障害者として生きていくためには、様々な困難があります。問題を解決するための方法と …
-
-
活躍する障がい者から学ぶこと
障がいを抱えている人もそうでない人も、皆一人の人間です。ですが、障がいを抱えてい …
-
-
まずは身内がこんな気持ちにならないと!
最近、我が子に対して残虐なニュースが多い。 こんな記事を読んでほしい。 spot …
-
-
アスリートファーストの疑問
東京オリンピックまで2年を切り、東京都、政府共にオリンピックを成功させる為、試行 …
-
-
障がい者手帳の更新でセカンドオピニオンを利用する選択肢もある
障がい者にとって障がい者手帳に記載される等級は福祉サービスの内容を左右するため …
-
-
障がい者のビジネスへの参画を促すシステムの活用
企業では障がい者を貴重な労働力として考え、ビジネスに参画を促す傾向が生まれていま …