少しの心づかいでバリアフリーを実現する
2022/03/05

障害者の暮らしやすさを実現するために、身近な生活環境における障壁の除去、いわゆるバリアフリーが広がっています。バリアフリーといえば、手すりやスロープ、点字ブロックなどの設置、交通や住環境の改善などの物理的なバリアフリーをイメージする方も多いでしょう。今回は健常者と障害者の間にある心の壁を取り除く、いわゆる心のバリアフリーが期待できる心づかいについてご紹介します。
心づかいによって解消できるバリアも多い
それぞれの障害に沿った物理的なバリアフリーももちろん必要ですが、接する時の心づかいによって解消できるバリアも意外に多いと言われてます。例えば、盲導犬を連れている視覚障害者の方は、ホテルに宿泊する際に部屋の間取りや電灯、エアコンのスイッチの場所がわかると過ごしやすくなります。また、外食の際は右手にサラダ、その上に焼き魚など、料理の配置を伝えると食べやすいでしょう。加えて、聴覚障害者の方がイベントやセミナーに参加する際には、手話や発言内容を文字で知らせる要約筆記などの心づかいがあれば、内容理解が深まります。
一人ひとりの心づかいが大切
健常者が障害者に接する時、偏見やどう接したら良いかわからないという心の壁を持つことで何もできないという場合も多いようです。物理的なバリアフリーに加えて、一人ひとりの心づかいによる心のバリアフリーが広がれば、健常者や障害者という区別がない誰もが暮らしやすい社会の実現が期待できるのではないでしょうか。場面ごとに何に困っているのか、障害者側も積極的に発信していきましょう。
ナレバリコミュニティ
有料バナー
関連記事
-
-
目が見えないことをポジティブに捉える
私の友人は病気の影響で耳が聞こえなくなってしまいました。友人は塞ぎこむようになっ …
-
-
親が子供の自立をサポートするときの心構え
「心配だから何でもやってあげなきゃいけない」「自分たちが付いていないと怖い」と、 …
-
-
異常な気遣いは返って困る
■すべて手を差し伸べることを求めていない 障がい者に手を差し伸べる際に、心の片 …
-
-
暮らしの中にある些細なイライラと対処の方法について
他の人には何でもない事柄が、障がい者にとってはイライラが募る原因になるというケ …
-
-
障がいがあってもヒーローになれる考え方
障がいがあると、どうしても物事を前向きに捉えられなかったり、自分は社会で活躍で …
-
-
障がい者向けのネット情報も取捨選択が大切です
インターネット上には、障がい者のライフスタイルに役立つ情報が多数掲載されています …
-
-
緘黙でも大丈夫!感謝を伝える方法。
特定の場面で、喋ったり動いたりすることが困難になる緘黙(かんもく)。 精神医 …
-
-
恋愛を順調に続けていくためのポイント
障害があることで自分と恋人との関係に何か問題が生じてしまうのではないかと不安に感 …
-
-
夢を周りに語っておくことは大切
障がいがあるからと夢をあきらめてしまってはいないでしょうか。 夢を持つことで …
-
-
障がい者が自分らしくかつ楽しく働くために
誰でも楽しく明るく、イキイキ元気に働きたいという思いは常に同じです。ただ、障害や …