強迫性障がいは損ばかりしているのか?
2020/11/02
■不安で押しつぶされそう
強迫性障がいは、強迫観念という不合理な考えやイメージが頭の中に浮かび、それを拭い去ろうとする、いわゆる強迫行動を取ってしまう病気です。
どんな時も頭の中が不安で満たされてしまうため、あまり明るい気持ちになることができません。
幸せなことやラッキーなことも、なかなか考えることができないでしょう。
■違う角度から見てみよう
強迫性障がいと言うと、周りの人が気にならないようなことがいちいち気になってしまい、不毛な確認行動をとってしまうため、一見損をしているように見えるかもしれません。
しかし、見方を変えると、それは自分の中で誰にも譲れない強いこだわりを持っているということです。
1日のうちに何時間も費やして、1つのことにこだわりを持って向き合える人は、なかなかいないでしょう。
少し別の角度から眺めてみると、ネガティブな側面ばかりではなく、ポジティブな部分も見えてきます。
だから「ちょっとだけラッキーかも」と、少し息を抜くのも良いかもしれません。
■短所は長所の裏返し
強迫性障がいは、日常生活もままならない程症状が出てしまうこともあります。
不安を消すためにとってしまう行動を恥ずかしく感じたり、後ろめたく思ったりしてしまうこともあるでしょう。
しかしそれは、自分のこだわりに妥協を許さない、ということです。
ネガティブな面の反対側には、必ずポジティブな面が隠れています。
だから、うまく向き合っていきながら、少しずつ前進しましょう。
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