うちの子もしかして場面緘黙症?家族がとりがちなNG行動
2020/10/19

■子供が喋っている様子を他人に見せる
家では普通に話せているのに、家族以外の人と会うと途端に喋れなくなってしまう。
近所の人から「お宅のお子さん全然喋らないのね」と言われてしまう。
場面緘黙症の子供を持つ家族は大抵、なんとか喋るきっかけを作りたい、せめて喋れることを証明したいと思うはずです。
しかし、良かれと思ってとった行動が、信頼関係を傷つけてしまうこともあります。
「喋っている様子を見せる」これは家族にとっては「何がいけないの?」と思うことかもしれませんが、本人にとってはとても苦痛なことです。
家族以外の人を家に隠れさせて、喋っている様子を見せようとしたことはありませんか?
そうすると、家でも帰宅後しばらく喋れなくなってしまいます。
また、幼い頃のDVDを見せるのもNG。カメラが回っている前で喋れなくなります。
■喋れなくなった様子を見て笑う
いままで元気に喋っていたのに、学校の友達や先生と会った途端ピタッと喋れなくなった我が子を前に、思わず笑ってしまったことはありませんか?
何とか場を和ませようと、ついやってしまいがちですよね。
しかし、本人は緊張で固まりながら「親は私のことを変だと思っているんだろうな」と恥ずかしく思っています。
親が笑ってしまうと、だれも味方がいなくなったような、心細い気持ちになってしまいます。
■喋らないことについて叱る
緘黙症の症状が出ている我が子を見ているのは、非常にもどかしいものです。
このままずっと喋らないのだろうか、この子はどうやって生きていくのだろうかと不安になり、時が経つにつれ焦りも覚えます。
人前で喋ることをなぜそこまで拒むのかと怒りが湧いてくるかもしれません。
しかし、ここで感情的に叱ったり問い詰めたりすることは避けましょう。
感情的になる時は、親自身も精神的に追い詰められている可能性があります。
SNSやネット上のコミュニティでも構いません。周りに助けを求めましょう。
■最後に~自分や家族を責めないで~
場面緘黙症の子供を持つ家族がとりがちなNG行動を紹介しましたが、「過去に家族にやってしまった」「家族から同じことをされた」と思った方もいるかもしれません。
しかし、大切なのはここで自分や家族を責めないこと。
場面緘黙症の子供を見て「これは場面緘黙症だな」とすぐに分かる親はほとんどいません。
情報を集めながら、周りの力を借りて、焦らず前に進んでいきましょう。
ナレバリコミュニティ
有料バナー
関連記事
-
-
夢は叶えるものではなくチャレンジから始めるもの
■夢は諦める必要はない 夢があるのは良いことだ、とはいいますが、実際に現実にで …
-
-
障害を持っている人が、仕事の不安を紛らわせる方法
新たな仕事につくときには誰でも、不安が大きくなってしまうものでしょう。未知の環境 …
-
-
職場定着を目指すための秘訣について
障害を持っている方の中には、職場定着が難しくて悩んでいるという方もいるのではない …
-
-
障がい者をサポートする支援アプリ
障がい者にとって、サポートが必要になる場面は様々です。特に、視覚障がい者や聴覚障 …
-
-
障がい者に対する食事中の不便さの解消!
障がい者は様々な生活の中で、困りごとを多く体験しています。その中で、食事中の不便 …
-
-
アビリンピックその目標に向け日々の培われた技能は、障害者への理解と雇用を促進
障害があっても無くても、同等に社会を生きていくねらいであるノーマライゼーション。 …
-
-
障がいを悲観してしまいそうになったら思い出したいこと
障がいがあるということをしっかり受け止めていても、悲観的に考えてしまう時もあり …
-
-
イライラしてしまう時のおすすめの対処法
■自分を責めるのは逆効果 イライラが爆発してしまったとき、自分を責めてしまう方 …
-
-
パソコンを利用するなら便利なソフトをしっかりと活用しよう
障がいがある方にとってはパソコンはとても便利なアイテムだといえます。自宅にいなが …
-
-
コロナ禍の中でも働くことを生きがいにして頑張りたい
人間は健常者障がい者に限らず、どんな人でも生きていくのに一生懸命仕事をします。自 …
- PREV
- うつ病患者に明るいニュース
- NEXT
- 精神疾患者が働くということ