[編集部より] ヘルプマークを知ってください　～サインを知って共通認識を持ちましょう～

　いつも「ナレバリ」をご覧いただきまして、ありがとうございます。

　本日は、あらためて、ヘルプマークを皆さんに知っていただきたい、という記事を掲載させていただきます。

■ヘルプマークを、電車や街中で見たご経験はありませんか？

　仕事での外出（私は関東近辺を電車で移動することが多いのですが）の際、赤いプレートに白い十字架とハートマークが施してある「ヘルプマーク」を見かけることが多くなりました。

　以前よりも外出の機会が少ない昨今ですから、ヘルプマークが徐々に社会に広まりを見せている、ということではないかと感じています。

■援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々のために、幅広く利用を促進

　ヘルプマークは、東京都が策定したピクトグラムです。

　義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の患者の方、精神障害、知的障害または妊娠初期の方等、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで、援助を得やすくなるように作成されたマークです。

■だんだんと広がりを見せるヘルプマークの認知度

　世界的な機関や国の指定によるものではなく、東京都が策定したものであるため、関東近辺にお住まいでない方は一度も見たことがないかもしれません。

　東京都が始めたヘルプマークは、近隣の自治体や一部の企業からも支持を受けており、援助や配慮を求める人達の助けとなっています。

■互いに尊重し、多様な人たちへ気配りのできる社会となるために

　「赤ちゃんがお腹にいます」という有名な、マタニティマークが標準的に利用されるようになった今、ヘルプマークの目的も同じように、周りの方に対して自分の状況を伝えるサインを身に着けることは、とても有効になってきています。

　日本人の特性からも、自分のことを気遣いしてほしいとはなかなか言えないものであり、反対に、お手伝いしたいのだけど余計なおせっかいになってしまっては、と思っている人も多くいるものと思います。

　配慮される側とする側、双方にとって安心して共通理解が得られるサインは、我々のような民族には特に有効性の高い、便利なものとなっていくことでしょう。

　多くの方がヘルプマークを知ることで、また一歩、日本が住みやすい社会になっていくのでは、と日々、感じています。