障がい者と健常者の間にあるスピードの「ずれ」
2020/05/01

■もう少しだけ待って!あなたの声かけにただいま反応中!
誰かが、障がいを持つ私に何か声をかけてくれたとします。そんなとき、私はその声を無視しようとは決して思っていません。
しかし、健常者が普通とする早さで返事をしたり、反応をすることができないこともよくあるのです。
ですから、声をかけてくれた人に返事をする前に、その人が私の反応に戸惑ってしまったり、そのままどこかへ行ってしまったりすると、とても残念な気持ちになりますし、少し不甲斐なくも感じてしまいます。
また、体を動かす必要があるときも同じです。もう少しだけ待ってもらえれば、自分でできる動作もあります。
しかし、健常者にとっての通常のスピードでは動けないため、せっかく関わりを持てた相手に、「障がいのある人にできないことを要求してしまった」と、思ってもらいたくないのです。
■優しさ、善意を感じています
障がいを持つ人のために、そして、優しさから声をかけてくれる人のためにも、声かけの際は、もう少しだけ待ってもらえるとありがたいです。そうすれば、障がい者も確かなコミュニケーションがとれることが、多くあるのだと知ってもらえるはずです。
善意の声かけを、私は迷惑だとは思いません。声をかけてくれる人は、少し変な言い方ですが、間違ったことをしているわけではないのですから、自分の行動に自信を持って、鷹揚な態度でいてくれると、大変嬉しいです。
ナレバリコミュニティ
有料バナー
関連記事
-
-
障がい者が前向きに生きる方法
様々な理由で障がい者になった時に、前向きに生きるのはとても辛いことでもあります。 …
-
-
ADHDの方々は得意と不得意がクッキリ分かれています
注意欠如・多動症(ADHD)とは、不注意、多動性、衝動性といった症状が見られる障 …
-
-
強迫性障がいは損ばかりしているのか?
■不安で押しつぶされそう 強迫性障がいは、強迫観念という不合理な考えやイメージ …
-
-
障がい者が楽しめるスポーツとは?
スポーツをする習慣は、障がい者が健康で生き生きとした暮らしをしたいという思いを支 …
-
-
障がい者がイベントを開く方法
障がい者が主催するイベントを開催したいと考えている人もいるでしょう。 健常者 …
-
-
多くの障がい者が不安に思うこと
障がい者の人は、健常者とは異なる特別な不安を抱くことがあります。その不安は、障が …
-
-
精神障害者は、自分の病気の専門書を読むことが大切
■自分の病気の専門書を読む うつ病や双極性障害などの精神障害者は、回復過程で自 …
-
-
SNSの利用における困りごと
■情報収集に便利なSNS 障がい者のための便利グッズや福祉サービスの情報は病院 …
-
-
障がい者がイライラと上手に付き合うためには
■イライラは不安から来ることも イライラするのは、一見元気があるようですが、実 …
-
-
どんな点を押さえれば合う仕事が探せるのか?
近頃は様々な求人情報があり、インターネットで少し検索するだけでも数々の仕事の案内 …
- PREV
- 知的障がい者用の翻訳機は開発できるか?
- NEXT
- バリアフリー本来の意味を考える