過度な配慮が障がい者の負担になっている問題について
2020/11/27
障がい者への配慮が広まった反面、過度な配慮がかえって障がい者に負担をかけている問題もあります。
社会による配慮を障がい者はどう感じているか、これからの社会はどのような変革が必要なのかを紹介します。
■障がい者への配慮が生活の質を向上させる
障がい者は身体機能に問題がある人が多いため、他の人なら何とも感じないような所を移動することが困難というケースは珍しくありません。
お互いに助け合うことが当たり前、という考えが広まったことにより、障がい者でもスムーズに移動ができるバリアフリー設計が一般的になりました。
スロープの設置や段差の解消など、生活環境の改善によって障がい者が暮らしやすくなった事実は否定できません。
■障がい者の心のケアも重要
社会全体からの配慮によって障がい者が暮らしやすくなりましたが、その一方で過度な配慮は却って負担になっています。
障がい者だからと理由で何もかも優遇されると、障がい者自身は気後れしてしまいます。
また、自立した人間とみられていないのではと不安に感じるのも事実です。
実際、過度な配慮はしないでほしいとお願いする障がい者は少なくありません。
■障がい者という理由で特別扱いしないことが重要
困った事態に陥っている障がい者をサポートするのは社会全体の責務と言えますが、障がい者だからという理由で意味もなく特別扱いするのも問題です。
過度な配慮は相手を一人前の大人と見なさない、失礼な行為と言えます。
障がい者も一人の人間として公平に接することが重要です。
ナレバリコミュニティ
有料バナー
関連記事
-
-
社会とのかかわり合いについてどう考えていますか
障がい者が、社会との接点を増やすためにはどのようにしたらよいのでしょうか。 …
-
-
「やらないこと」を決めて自分への負担を軽減しませんか?
■「これをやらないといけない」に追われていませんか? 毎日を忙しく過ごしている …
-
-
人生の伴侶を探したい方に!障がい者対応の婚活イベントを紹介
障がい者の中にも結婚し、家庭をもって人生を謳歌している方は珍しくありません。ハン …
-
-
人工透析患者の腕まくり
■人工透析中のイライラ 例外もありますが、一般的には腕から人工透析を行う患者さ …
-
-
暮らしに役立つ障がい者手帳
今回は「障がい者手帳」を活用し、暮らしを豊かにする方法を簡単にご紹介します。意外 …
-
-
軽度発達障害者の生活の工夫 ~ストレスを少なくするために~
■軽度の発達障害者の苦悩 私は軽度のASD・ADHDです。発達障害は軽度であれ …
-
-
情報化社会の今だからこそ、信頼できる情報源を大切に
高度情報化社会とも呼ばれる現代社会、特にインターネット上には沢山の情報が溢れてい …
-
-
障がい者が自分の心を守るためには?心の健康を保つ方法
障がいを抱えていると、様々な課題が生まれてきます。その課題にぶつかるたびに、心が …
-
-
スポーツを日々の習慣にすれば健康的な生活を送れる
障がい者は、運動不足になりやすいとされています。運動不足が長く続けば、心身は衰え …
-
-
障害者手帳のお得な情報
障害者手帳は雇用の面だけでなく日常生活に役立ちます。公共サービスがお得に利用でき …
- PREV
- やってみたいを叶えよう
- NEXT
- 障がいがあってもヒーローになれる考え方