自立支援法の導入による障がい者の生活の変化と今後の展望
障がい者自立支援法の施行により、従来は障害別に定められていた福祉サービス等の一元化が図られ、共通の制度の下で支援が行われることになりました。
これにより、障がい者の生活も大きく変化したと言われています。
障がい者の自立が促され、障がい者が働きやすくなった面もありますが、いくつかの弊害も指摘されています。
自立支援法導入後、障がい者の生活はどのように変わったのでしょうか。
■障がい者自立支援法の内容と現状
自立支援法の施行により、福祉サービスが障害の種類に関係なく一元化され、市町村によって決められることになりました。
そのため、財政の豊かな市町村に障がい者の人気が集まるという現象が起きています。
また、一般就労に向けた事業の創設も進められるようになり、障がい者の働く場は広がりました。
ただし、障がい者も一般人と同様に職業安定所で仕事を紹介してもらうシステムは変わっておらず、障がい者が仕事に就きやすくなったとは言えません。
さらに、地域の空き家など余った社会資源を福祉サービスに積極的に活用できるよう、規制が緩和されました。
これに対しては、公的施設の拡充も求められています。
■自立支援法を補う民間支援の必要性
自立支援法により障がい者の就労が注目されるようになった面はあるものの、実効性のある支援を進めるためには現状の公的サービスに加え、民間のサポートも欠かせません。
行政機関が設定した自立支援の契機を生かして更に障がい者の自立を本格的に進めるためには、民間の支援団体等が障がい者の就労機会の確保や働く場の拡充などをテコ入れする必要があるでしょう。
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