視覚障がい者でもサッカー観戦を満喫できる時代が到来した!
2021/07/02
サッカーというスポーツは、野球のように選手のポジションが固定化されていません。試合展開によってはディフェンスの選手が、相手チームのゴール付近でプレーすることもあります。そのため視覚障がい者は実況の音声を聞いているうちにボールの行方がわからなくなることもあるのです。今回はそんな視覚障がい者にもサッカー観戦を楽しんでもらおうとしているプロチームの取り組みを紹介します。
指先の触覚と手首の振動でボールの動きが把握できる
Jリーグのあるチームは、視覚障がいのある来場者にボールの位置が指先で感じられる装置を貸し出すようになりました。この装置は重さが2キロくらいで、表面にはピッチの概略図が描かれています。そしてプレー中にボールが動くと、それに合わせて装置に内蔵されている突起物も動き、利用者はその突起物に触れることでサッカーコートのどこにボールがあるかがわかるという仕組みになっているのです。さらに手首には専用のリストバンドを巻き、選手がシュートを打つたびに振動が加わるようにもなっています。
当初はブラインドサッカーの観戦に用いられていた
この装置はパラアスリートを支援する団体が開発してもので、ブラインドサッカーの試合で何度も検証を重ねたのちにJリーグでの実用化につなげました。指先でボールの位置を理解し、手首でシュートの有無を確認しながら耳で実況を聞けば、視覚障がい者でもサッカー観戦を楽しめることが証明されたのです。今後はこの装置が高校サッカーにも普及することが期待されています。
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