緘黙でも大丈夫!感謝を伝える方法。
2020/09/27
特定の場面で、喋ったり動いたりすることが困難になる緘黙(かんもく)。
精神医学的障害のひとつですが、なかなか周囲の理解を得にくいものです。
学校などで「あって言ってみて」とせがまれて困った方も多いはず。
そんな中で親切にしてくれる人には、ぜひ感謝を伝えたいですよね。
しかし実際は声を出すことも、目を見て微笑むことも難しいもの。
そこで、実際に場面緘黙でもあった筆者がおすすめする、感謝を伝える方法をご紹介します。
■手書きのメッセージカードを書く
小さなカードにメッセージを書いて渡してみましょう。
家に帰って、緊張がほぐれてから書いてもOK。
「昨日は助けてくれてありがとうございました」や「絵を褒めてくれて嬉しかったです」などの短いメッセージでも、感謝は十分伝わるはず。字に自信がなくても、手書きがポイントです。
■メッセージカードを渡す方法
せっかく書いたメッセージカード。
渡すタイミングを失ってしまっては悲しいですよね。
机の上に出しておくと「よし、渡すぞ!」と覚悟が決まるのでおすすめです。
どうしても緊張してしまう時は、相手の机に置くのも手段の一つ。
ただ、その際は自分の名前を必ず書いておきましょう。
■感謝を伝える大切さ
感謝の気持ちを表すことは、相手との円滑な人間関係を築くだけではなく、自分にとって生きやすい環境を作ることにも繋がります。
何をされると嬉しいのか。どんな時に困難を感じるのか。
声や表情では表現できないことが、感謝を伝えることで少しずつ周りにも共有されていきます。
嬉しいと感じたら、ぜひ感謝を伝えるようにしましょう。
■最後に ~できなくても落ち込まない、いつかできる日が来る~
以上、緘黙でも感謝を伝える方法をご紹介しました。
明日からやってみよう!と思ってもらえると嬉しいです。
ただし、もし渡せなくてもどうか落ち込まないでください。
いつか自分の声で伝えられる日がきます。
またこの記事を読んでいるのがご家族の場合は、どうか無理強いせずに、渡せなくても責めたりせずに、見守ってあげてください。
ナレバリコミュニティ
有料バナー
関連記事
-
-
世界の障がい者が働く環境と日本との違い
日本では、障がい者雇用促進法を施行後、企業で働く障がい者が増えてきました。障がい …
-
-
知的障がい者用の翻訳機は開発できるか?
■言葉を話せない知的障がい者とのコミュニケーション 私の息子は自閉症で、聴覚障 …
-
-
パラスポーツを始めたい人にとって魅力的な支援とは
■パラスポーツは生活を充実させる 障害者がより良い生活を育めるようにする上でパ …
-
-
伝えたい言葉は、コミュニケーション絵本がサポートしてくれます
■コミュニケーションをもっと簡単にとる方法 発声障がいがあると、第3者とのコミ …
-
-
障がい者も自分で履きたい靴を履いておしゃれを楽しむ
脳障害や病気よる四肢麻痺や病気や怪我などによる四肢の欠損などの障害者は、服の着脱 …
-
-
ヘルパーとヘルパー事業所にとって
私たち、精神障害者は対応が難しく疲れる存在なのかと不安になった。 介護職の方々の …
-
-
楽しく働けるように工夫をしてみよう
障がいを持っていても、社会とかかわるため、生活していくために仕事をしていくことが …
-
-
発達障害者が生きやすくなる方法 ~家族のストレスを軽減~
■本人の特性に合わせて便利なグッズを使う 自閉症の息子を持つ母です。発達定型児 …
-
-
障がい者がビジネスしやすい環境づくりが進む
障害者は、働きたいと思っても雇用や環境の面で厳しく、働き先が見つからないという声 …
-
-
グローバル化やIT化によって生まれた新しい仕事のスタイルとは
今日の日本社会はグローバル化やIT化の影響を受けて、目まぐるしいスピードで働き方 …
- PREV
- 売ったり買ったりできるショップ
- NEXT
- 友達がうつ病になったらどうすべき?