聴覚障がい者のコミュニケーションを妨げないマスク
2020/05/01
■聴覚障がい者がマスクをしない理由
冬や春にかけては感染症予防や花粉症対策としてマスクを着用する人が増えます。聴覚障がい者ももちろん花粉症で苦しむ人はいますが、マスクを付ける習慣がありません。我が家には聴覚障がい者が2人いますが、1人は口の動きを見て相手が何を言っているのか理解する「読話」でコミュニケーションを取っています。もう1人は読話は習得しておらず、コミュニケーション手段はもっぱら手話か筆談です。読話は口の動きが読めないと相手が話しているのかすらも不明のため、マスクで口周辺を覆われていると致命的です。では手話なら、と思うかも知れません。しかし、手話では口や顔の表情を含めた仕草全てが言語のため、どれか1つでも要素が欠けるとコミュニケーションに不具合が生じます。そのため、聴覚障がい者はマスクを着用しないのです。
■聴覚障がい者において顔はコミュニケーションツールの1つ
聴覚障がい者にとってマスクを付けることは、意思疎通をする気がないと言っているも同然です。さらに相手がマスクをしていると、意思疎通を図るには多大な苦労を要します。マスクを付けることがエチケットとなりつつある中、聴覚障がい者にとっては肩身の狭い思いをすることも少なくないのが実情です。
■透明マスクならコミュニケーションを妨げない
病院に従事する医師や看護師など、職務上マスクが手放せない人もいます。感染症予防から聴覚障がい者にもマスク着用を求める動きが出ることもあるでしょう。そうした中で聴覚障がい者のコミュニケーションを妨げないグッズとして、「透明マスク」があります。口や鼻を覆う部分が透明で口の動きが読み取れ、意思疎通を図るのにも問題ないのが特徴です。こうしたグッズを活用し、聴覚障がい者もそうでない人も快適に過ごしたいですね。
ナレバリコミュニティ
有料バナー
関連記事
-
-
(公社)日本オストミー協会推奨品(*) 今までにない便座「いい安座(e-anza)」2015年11月10日(火)〔トイレの日〕発売
⽚倉⼯業株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社⻑:佐野公哉、東証⼀部)は、⽇ …
-
-
ADHDを抱える障がい者が落ち着いて待つためには
ADHDを抱える障がい者の方々は、じっと一か所に座って待つことがあまり得意ではあ …
-
-
音声で伝えるアプリ「指伝話ちょっと」
「指伝話(ゆびでんわ)ちょっと」は、あらかじめ登録したことばを、指でタップして、 …
-
-
文字入力支援ツール「もじタッチ」
「もじタッチ」はスマートフォンへの文字入力が困難な身体障害者向けの、文字入力支援 …
-
-
車いすでも安心に旅行やお出かけを楽しむアイテム
秋はおでかけや旅行を楽しむのにちょうどいい季節になるため、障害をもつ人たちが安心 …
-
-
Honda、総合福祉展 「バリアフリー2016」出展
Hondaは、4月21日(木)から4月23日(土)までインテックス大阪で開催され …
-
-
障がい者の料理を助ける便利なグッズ
料理は献立を考えたり、調理をしたりすることで認知症の予防になるものですが、障がい …
-
-
デバイスを口にくわえると目が見える! 視覚障がい者のためのデバイス「BrainPort V100」が販売開始
舌にデバイスをあてるとカメラの映像が刺激になって白黒の映像がわかるというBrai …
-
-
介護用の足台「My Foot」
現在日本では、何らかの事情によって体が不自由で生活に支障を来している人を支援する …
-
-
片づけが苦手なADHDの方々に最適なグッズとは
■カラーボックスや電子書籍を活用しましょう ADHDの特性を抱える人々は基本的 …