パラリンピックはもはや障害者のリハビリというだけではない

第二次世界対戦によって負傷した兵士たちのためにリハビリの一環として1948年にロンドンでアーチェリーの協議会が開かれました。
そして、この大会は回を重ねて1952年に国際大会になりますが、これがパラリンピックの起源と言われています。
しかし、現在では補助具の進化やトレーニング理論の進化によって、パラリンピックは障害者のリハビリとしての枠を超え、新たなスポーツとしてのジャンルを確立したと言っても過言ではありません。
陸上競技の場合、両足義足の南アフリカの選手がパラリンピックではなくオリンピックのB標準記録まで0.3秒にまで迫るなど健常者との記録の差はどんどん縮まっています。
また、車いすバスケットボールは通常のバスケットボールにはない、車いす同士がぶつかり合う迫力や、車いすでこれほどまでスピーディーに動けるのかという驚きを感じる人が少なくありません。
他にも視覚障害者によるブラインドサッカーやゴールボールなどでは音や感覚を頼りにボールの位置を把握しますが、健常者ではここまで感覚や聴覚を研ぎ澄ましてボールを扱うことは難しいと言えるでしょう。
もしパラリンピックを障害者のレクリエーションやリハビリと思っているのであれば良い意味で期待を裏切られるはずです。
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