車椅子生活で頭を悩ませるバリアフリー対策
■視覚障がい者との共存の難しさ
私は若い時に交通事故に遭って以来、ずっと車椅子生活を余儀なくされています。
車椅子での生活を始めたばかりの頃は、世間は今ほどバリアフリーに対する意識も高くない時代で、日常生活で不便を感じることはたくさんありました。
少子高齢化に向かっていく中で、駅構内でのエレベーターの設置、高低差のある場所のスロープの配備など、徐々に快適に暮らせるようになって助かってます。
しかし、こうしたバリアフリー化が進んでいく上で気になることも増えてきました。
その一つが点字ブロックです。
■点字ブロックの更なる進化を期待
視覚に障害を持っている人を誘導するために床に配置されている点字ブロックは、車椅子で乗り上げると凹凸でかなりの衝撃を受けます。事故に遭う前の自分の足で歩けていた頃は全く気になりませんでしたが、車椅子生活になって初めてその危険を理解しました。
これまでに点字ブロックの上を通過した時にガタガタと揺れる衝撃で持っていた荷物を落としてしまい、周囲の人に迷惑を掛けてしまったことは一度や二度ではありません。
ブロックの上を通らないように気を付けて移動をしていても、人が多い場所など人の流れによっては避けられないこともあります。
視覚障害者の人が安全に歩行するために点字ブロックの存在は欠かせないのは重々理解していますが、私達にとっては危険な障害物です。
同じ障がい者同士で上手く共存できるように工夫をしてもらえたらと思います。
ナレバリコミュニティ
有料バナー
関連記事
-
-
自分の気持ちに正直に恋愛を楽しもう
憧れはあるものの自分には無理と、最初から恋愛することを諦めている障がい者は少なく …
-
-
取り入れてみたい障がい者向けの支援とは
障がいのある人を対象として、国は様々な支援を行っています。今回は、その中のひとつ …
-
-
アスリートファーストの疑問
東京オリンピックまで2年を切り、東京都、政府共にオリンピックを成功させる為、試行 …
-
-
世界の障がい者が働く環境と日本との違い
日本では、障がい者雇用促進法を施行後、企業で働く障がい者が増えてきました。障がい …
-
-
夢を周りに語っておくことは大切
障がいがあるからと夢をあきらめてしまってはいないでしょうか。 夢を持つことで …
-
-
北海道の障害者向けスポーツイベント
一昔前と比べて、現在では障がい者でも気軽に楽しめるイベントが増えてきています。 …
-
-
障がい者がポジティブに働くために必要なこと
障がいを持っている人は、前向きかつ楽しく働くことができると、仕事が継続しやすく、 …
-
-
障がい者が職場に定着するために同僚ができること
障がいを持つ人は、職場に中々馴染めないということがあります。そのような場合には、 …
-
-
障がい者が自分らしくかつ楽しく働くために
誰でも楽しく明るく、イキイキ元気に働きたいという思いは常に同じです。ただ、障害や …
-
-
「やらないこと」を決めて自分への負担を軽減しませんか?
■「これをやらないといけない」に追われていませんか? 毎日を忙しく過ごしている …
- PREV
- 多目的トイレ使用に関する困りごと
- NEXT
- 異常な気遣いは返って困る