平和への進歩が感じられる毎日を求めたい ~終戦記念日に思うこと~
2020/08/15
■戦後75年が経過した終戦記念日に思うこと
8月15日は終戦記念日です。
被爆国である日本では、学校の夏休みや会社のお盆休みと重なることもあり、改めて戦争を起こさないことを認識するための大切な日として、家族で平和の幸せを感じながら過ごす一日となっています。
テレビやラジオ、新聞では特別番組が組まれ、日本中が何となく弔いの静寂と平和への決意に満たされるこの日が今後も長く語り継がれ、その成果として戦争が起きない毎日が続くことを、願ってやみません。
■軍事が社会の駆け引きの材料に使われている現代
しかし、社会に目を移すと、以前の平和を強く尊重してきた時代から少し変化をしてしまっているように見受けられます。
国家間の意見や主張の違いがあると軍事的な動きを見せてみたり、経済活動の駆け引きに核の存在をちらつかせてみたり、最近では軍事や暴力が、国や人の駆け引きの後ろ盾のような使われ方をしていることがあります。
そこには、相手が思う通りにならなかったら、軍事力で攻め込みますよ、といった、非常に原始的な「恐れによる圧力」で抑え込もうとする考えが働いています。
相互のことを配慮して、お互いにとって合意できる「win-win」となる決着を頭脳を使って生み出そうとしていた時代から、むしろ逆行しているのではないか、と感じることもあります。
■「平和」に対して、世界はあまり進歩していないように思う
近年は、インターネットや人工知能のような、テクノロジーの進化には目覚ましさを感じますが、人々の争いがなくなることに関しては、少しも改善されていないように思います。
第二次世界大戦が終わった後、戦争の悲惨さやむなしさが、まだ実体験として伝えられてきた時期は、戦争を行わないことへの活動はより盛んで、世界的にも戦争を起こさないための、核を保有しないための、協議や条約、宣言がたくさん合意されていたものです。
戦後75年経った今、平和で争いのない世界を作るために活動されてきた先人たちは、現代社会に対してどう思っているのでしょうか。
「まだ、核を持っているとか自慢しているの?」、「まだ、軍備の強化に時間を使っているの?」、そんな声が聞こえてくるような気がしてなりません。
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