パラリンピックはもはや障害者のリハビリというだけではない

第二次世界対戦によって負傷した兵士たちのためにリハビリの一環として1948年にロンドンでアーチェリーの協議会が開かれました。
そして、この大会は回を重ねて1952年に国際大会になりますが、これがパラリンピックの起源と言われています。
しかし、現在では補助具の進化やトレーニング理論の進化によって、パラリンピックは障害者のリハビリとしての枠を超え、新たなスポーツとしてのジャンルを確立したと言っても過言ではありません。
陸上競技の場合、両足義足の南アフリカの選手がパラリンピックではなくオリンピックのB標準記録まで0.3秒にまで迫るなど健常者との記録の差はどんどん縮まっています。
また、車いすバスケットボールは通常のバスケットボールにはない、車いす同士がぶつかり合う迫力や、車いすでこれほどまでスピーディーに動けるのかという驚きを感じる人が少なくありません。
他にも視覚障害者によるブラインドサッカーやゴールボールなどでは音や感覚を頼りにボールの位置を把握しますが、健常者ではここまで感覚や聴覚を研ぎ澄ましてボールを扱うことは難しいと言えるでしょう。
もしパラリンピックを障害者のレクリエーションやリハビリと思っているのであれば良い意味で期待を裏切られるはずです。
ナレバリコミュニティ
有料バナー
関連記事
-
-
日本人選手も活躍、ボッチャとは?
ディサビリティスポーツの中でもマイナーとは言うものの、パラリンピックの正式種目の …
-
-
東京パラリンピックで行われる競技
東京パラリンピックでは全部で22競技の開催が予定されています。アーチェリーや陸上 …
-
-
パラリンピックと感染症蔓延を契機に行われる障害者のオンライン開催について
東京パラリンピックの開催と感染症が広まった影響で、障害者の様々なイベントがオンラ …
-
-
世界初の車椅子専用マリンリゾートがオープン!
■ゼログラヴィティ 2016年4月1日に鹿児島県奄美大島にオープンした世界初の車 …
-
-
日本初のパラリンピックガイド『リオ パラリンピックを楽しむための完全観戦ガイド』の発売が決定!
2016年9月7日より開催される「リオデジャネイロ パラリンピック」を前に、これ …
-
-
「パラリンピックは再起のチャンスをくれた」過去の日本選手紹介
パラリンピックといえば、障害をもつアスリートがさまざまな競技に出場するスポーツ大 …
-
-
車椅子専用マリンリゾート「ゼログラヴィティ」開所式にシンガポールのパラリンピック選手
株式会社LA DITTA(ラ・ディッタ、本社=東京都港区、代表取締役=小里博栄) …
-
-
パラスポーツの魅力 ~できることを活かす!~
走れない・泳げないなど障害があることを理由に、スポーツと距離を置いてはいません …
-
-
シットスキーは下半身に障害があってもできる冬のスポーツ
下半身に障がいがある人にとってスポーツは難しいと思われがちです。しかし、冬になる …
-
-
障害者向けのスポーツの最新の情報について
オリンピックと併せて4年に1度開催されるパラリンピックなどによって、障害者向けの …
- PREV
- 2019年に東京で行われる障害者イベント
- NEXT
- 障がい者で得したこと