障がい者の自立支援について ~障がい者の職種が多様化することへの期待~
2020/07/21
福祉に頼るばかりではなく、自立して社会貢献したいと考える障がい者は少なくありません。
こうした望みを叶えるため、様々な公的支援や私的サポートが用意されています。
特別支援学校に通う学齢児のうちから、個人の能力を伸ばして社会の役に立つトレーニングをさせたいと考える保護者も多いでしょう。
では、実際に自立して社会参加するにはどんなスキルが必要なのでしょうか。
■障がい者が社会参加するために身につけたいスキルとは?
従来は障がい者が自立して社会参加する場合、商品のラベル貼りや清掃など単純な肉体労働に就くことが一般的でした。
仕事が丁寧で細部にこだわる自閉症の人たちは、こうした単純作業に向いていると言われており、重宝されています。
その考え方はさらに発展し、パソコンの普及により入力や計算といった分野が障がい者の自立支援の領域として注目されるようになっています。
障がい者が参加するアビリンピックでもパソコン部門の文章入力や簿記計算などの分野で未成年の障がい者が優勝するようになり、障がい者のITスキルを生かした仕事が広がるよう自立支援が進んでいます。
・第39回全国アビリンピックの様子(動画あり)
www.jeed.or.jp/disability/activity/abilympics/index.html
※独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構HP(外部リンク)
■拡大が期待されるIT関連の自立支援分野
IT技術の導入により、障がい者が参加できる職業分野も広がりつつあります。
障がい者の自立と雇用を進める上でもIT企業の協力は欠かせません。
IT企業だけでなくデータ入力などの面で、一般企業も障がい者の自立支援を行う機会を得たと言えます。
また、身体障がい者も扱えるようなパソコンのハード開発も重要で、あらゆる障害に対応できるようなパソコンの開発にも期待が高まっていると言えるでしょう。
社会の変化、進化に伴う形で、障がい者の働く環境がより多様化し、ひとりひとりの個性や得意分野を活かした仕事に就き自立することが、近い将来、当たり前になっていくことを期待しています。
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