スマートフォンを活用した聴覚障害者サポートシステム
音声を聞き取れない聴覚障害者とのコミュニケーションは、従来筆談が中心となっていました。しかしながら、筆談は筆記用具が必要なうえ、時間もかかります。急ぎの場合に文字を速く書けば乱雑になって聴覚障害者が読みにくくなるという弊害もありました。
そこでスマートフォンのアプリに音声文字変換システムを活用した聴覚障害者とのコミュニケーションツールが開発されたのです。元より音声文字変換システムは、検索に採用されていましたが、単語や短いフレーズだけが対象であってコミュニケーションを想定したものではありませんでした。
聴覚障害者とのコミュニケーションツールとして開発されたシステムは、ライブ・トランスクライブと言って、音声を感知すると直ちに文字に変換され、画面上に表示されるものです。
長文を話しても流れるようにモニターに文章が映し出されるので、聴覚障害者はいちいち画面をスクロールする必要がありません。聴覚障害者はスマートフォンの画面を見つめていれば、相手の言っていることがリアルタイムに理解できるため、大変便利です。
喋っている合間に少し呼吸を置けば、画面上に映し出される文章の間にも空白ができ、ダラダラと文章が続くおそれもありません。ライブ・トランスクライブは、聴覚障害者が健常者同士と同じスピードで会話できるツールとして注目されています。
ナレバリコミュニティ
有料バナー
関連記事
-
ADHDを抱える障がい者が落ち着いて待つためには
ADHDを抱える障がい者の方々は、じっと一か所に座って待つことがあまり得意ではあ …
-
スクリーンリーダー
インターネットの普及により、誰もが最新の情報に触れられる中、パソコンを使うことが …
-
クラウドファンディング 障がい者向けグッズ
クラウドファイティングと言う言葉を聞いたことはありますか? 様々な事業やサービス …
-
バスの車内アナウンスを表示 「おもてなしガイド」アプリ
東急バス株式会社とヤマハ株式会社は、「音のユニバーサルデザイン化」に関する実証実 …
-
障がい者の料理を助ける便利なグッズ
料理は献立を考えたり、調理をしたりすることで認知症の予防になるものですが、障がい …
-
【義手】「無理です」という言葉は飛躍を止める――筋電義手「handiii」の挑戦
企業勤めをしていた専門分野が異なる3人が共にスタートアップを立ち上げ、その領域を …
-
障害者の車の運転
身体に麻痺がある障害者でも、車を運転する事は可能です。それは手動運転装置というも …
-
世界で唯一の、足でこげる車椅子COGY(コギー)
「COGY(コギー」は、脳卒中で半身が麻痺した方、腰痛、膝関節痛などで歩行困難な …
-
プラサウンドボール
視覚障害者のための卓球サウンドテーブルテニスでは、プラサウンドボールが使われてい …
- PREV
- 手足の障害を抱える人々を支えるアイテム
- NEXT
- パラリンピックの歴史