先端技術でトレーニング、「emou」はどんなことに役立つのか

発達障害を抱える人の中には、他者とのコミュニケーションが難しい、いわゆる「コミュニケーション障害」がある人は少なくありません。
それを補うリハビリとしてソーシャルスキルトレーニング(SST)と呼ばれるものがあります。これは、日常生活における様々な場面で必要とされる能力で、他者との円滑なコミュニケーションも含まれています。
しかし、あくまでこれは支援機関など限られた施設内で限られた相手と行うため、実際の生活に汎用させられるようになるまでに多くの時間を要することもあります。
2019年3月15日、株式会社ジョリーグッドが専門医監修のもとで発達障害を持つ人に向けたSSTを支援するVRプログラムである「emou(エモウ)」を開発しました。
このプログラムを使うことにより、利用者は日常生活場面におけるさまざまなシチュエーションを実際の空間で体験しているように感じることができ、また何度でも繰り返してトレーニングをすることができます。
このサービスの第一弾として、学齢期向けと就労移行期向けの2種類のコンテンツが用意され、SSTが実施されている就労移行支援事業施設や放課後デイサービスといった支援機関や、特別支援学級が設置されている小中学校を対象にパッケージの提供が開始されています。
進行用のプログラムもセットで提供されているため、SSTの経験が浅いスタッフでも十分なSSTの効果が期待されています。
ナレバリコミュニティ
有料バナー
関連記事
-
-
クルマ移動を快適に!トヨタ自動車、車いす「ウェルチェア」を年内発売予定
「ウェルチェア」は、トヨタが開発した車いすです。乗車時の「不自然な目線の高さ」「 …
-
-
視覚障害者にやさしいタイムレコーダー
バリアフリー仕様のシステムタイムレコーダー「SX-280A」は、表示能力の高い4 …
-
-
発達障害児のサポートグッズ
発達障害児は、定型児が自然に自分で身に着けることであっても特別なサポートをしな …
-
-
ドアのノブや蛇口に取り付けるバーと特殊な箸を使っています
■障がい者向けの専用グッズは便利です 私は障害のため握力が弱く、日常生活の中で …
-
-
バリアフリー情報共有アプリ「FunGoOut」
「FunGoOut」は、出かけた際に見つけたバリアフリーなお店や施設の情報を共有 …
-
-
2020年東京パラリンピックは「イスバス」に注目を
2020年東京パラリンピックが近づいてきました。様々な競技がありますが、車椅子バ …
-
-
障害者の生活を支える最新アイテムの情報
障害者の活動をサポートし、家に引きこもりがちな障害者が積極的に外へ出て活躍できる …
-
-
スマートフォン向け文字入力ソフトを開発
NTTは視覚障がい者向けのスマートフォン文字入力ソフト、Move&Flickを開 …
-
-
運転中にスマホをいじれるアプリ”Drivemode”
このアプリ、あなたのケータイが目隠ししたまま使えるようになることを目的に作られて …