「全種目で金」再び 内灘の西村さん、6年ぶり出場へ
2015/06/09
知的障害者スキー世界選手権
十五日にスウェーデンで開幕する知的障害者のスキーの世界選手権大会ノルディック競技クロスカントリー三種目に、内灘町西荒屋の会社員、西村潤一さん(36)=町スキー協会、宇野甘源堂=が六年ぶりに挑む。
前回は一部種目が異なるものの出場三種目をすべて制しており、四度目の今回も「全種目で金メダルを取る」と気合十分だ。
西村さんは県立明和養護学校(現・県立明和特別支援学校)高等部三年の冬に競技を始めた。
卒業後、せんべい職人として金沢市のせんべい会社に就職してからもコーチの井上義人さん(67)と二人三脚で競技を続け、今季、国内大会のジャパンパラ冬季競技大会クロスカントリースキー競技大会男子フリー10キロの知的障害者の部で十六連覇を果たした。
職場で「まじめ。病気で休むこともない」と七、八年前から製造責任者を任されている西村さん。
日程調整の難しさで世界大会から遠ざかっていたが、日本チームの方針で今回の招集に応じなければ選考対象の強化選手から外すと通告を受け、宇野景介社長(50)に頼み込んだ。
北陸新幹線金沢開業や物産展で繁忙期だが「行くからには頑張んまっし」と背中を押された。
新潟県や北海道の三選手とともに日本代表に選ばれた西村さんは、10キロフリーと15キロクラシカル、1キロのスプリントクラシカルに出場する。
平日の夜間や土曜、日曜日に限られた練習に「誰にも負けない」と自分に言い聞かせて臨んだ。医王山でヘッドライトをつけて滑り込んだことも。
世界選手権大会の先に二〇一八年に韓国・平昌(ピョンチャン)で開かれるパラリンピックを見据え「力いっぱい滑り、西村健在と示したい」と西村さん。目標に向かってひたむきに努力する姿は、後輩たちの希望になりそうだ。
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